桜の散華と共に春も終わり、ふんわりと夏の匂いがしてきたこの頃。
あつい・・・暑すぎるっ(´д`)
仕事先の温度計は既に日中30度超えを記録していた。
・・・残暑お見舞い申し上げます。俺です。
豪雨の中、長らく続いた平成はあっさりと終わりを告げ、雨に濡れたくないがタメに、家で何もせず令和を迎えることとなりました。
雨さえ無ければ、長距離ランで汗を流しながら、平成の最後を駆け抜けようと、そんな無謀な計画もしていたのですが・・・。
(5年前に行った年末チャレンジの悪夢が頭をよぎります・・・。)
平成は過ぎ去ってしまったけど、令和は思いっきり祝おう!!
なんと、待ちに待ったゴールデンウィークの連休初日が、令和初日の5月1日ということで思いっきりハッチャける事にした。
令和元年、遠く高くへと飛躍の年にしたい・・・!
・・・と言うことで空を飛ぼうと思って、ハンググライダーをすることに。
よっしゃー!決まり!
移動の足が無いので、レンタカーを探していると珍しく連休一日前なのに予約の取れる車があった。。
どこへ行くか、何をするか、まだ全体的に決まり切ってないけど、ここでナヨナヨ考えすぎるとレンタカー他の人にとられそうだから、先にレンタカーを押さえる。決断は迅速に!!行き先は後で考えよう!

まあこんなんだと、レンタカー押さえた後に「ハンググライダー予約できませんでした・・・」ってなりそうだけど、
なんせ休みが決まったのが休みの一日前ということで、なんの計画も立てる余裕がなかったわけだ。。。仕方ない。
で、案の定・・・
ハンググライダー予約できませんでしたっ!
はい、想定の範囲内。落ち着け~ (((((´・ω・`;)))) ガタガタガタガタ・・・
どうすんのさ・・・これ。レンタカーは4日レンタル。
バンジーにするか・・・?いや落下は縁起が悪いな。うむむ
そんなこんなで、俺の第二の故郷、伊豆をドライブすることにした。思い出の地巡り!
さて・・・行くか。・・・・(ガッシャーン!
(;´゚д゚`)エエー!!
まさかのレンタカー初日、出発前に地元で自損事故。
お相手はコンビニの電柱。バック時によく見えてなかった・・・
すぐさま警察と保険会社に連絡。幸いにも電柱には傷一つ無く、車の方は少し凹みが・・・(;_;)
レンタカー屋さんすみません。(これだからペーパードライバーは・・・)
連休初日は不安の残る出だしとなった。
伊豆の心霊スポット「東伊豆町隔離病舎」
今までの俺の連休の過ごし方といえば、バンジーにスカイダイビングに吊り橋渡りや断崖絶壁散歩、などなど、まともじゃないものばかりだった。
今回もただ伊豆へ行くだけでは物足りない。
じんわり暑くなってきていることだし、肝試しでもして涼むか。
ということで心霊スポット巡りをすることに。

2年前に伊豆の天城トンネルで撮ったこの写真。たまたまこのように撮れて、カメラの反射か何かだろう。と放っておいたが
実は天城トンネルが心霊スポットだと知ったのは後の事だった。
伊豆には歴史を感じる古びた廃墟や廃道が多い。
今から8年前に東伊豆の「白田町」に住んでた時期があったのだが、その近くに不気味な廃墟があったのを思い出した。
当時はただただ不気味で、昼間でもどんよりとした空気が漂っていたため、あまり近寄らないようにしていたのだが、あそこには何か居る・・・そんな気がしていた。
そこで調べてみると・・・そこは「東伊豆町隔離病舎」と呼ばれていた。
・・・その名の通り、結核などの深刻な病気にかかった人を、感染を防ぐために社会から隔離して閉じ込めていた施設らしい。
お化け伝々よりも、その歴史背景が怖い。
よし!行ってみよう!
恐怖のトラブル続出
意気揚々と目的地付近までたどり着いたのはいいが、手ぶらで帰るわけにはいかない。
もし心霊写真が撮れるなら撮っておきたいと思って、愛用の一眼レフカメラ「EOS6D」を持ってきたのだった。
いざ出発!

白田町を少し南下した所にある歩道の無い狭い山道。

8年前は、スーパーへ行くために、車とスレスレのこの道を1時間歩いて買い物をする修行僧みたいな毎日だった。。

しばらく歩くと見えてくるこのトンネルの脇に、今回の目的地がある。

昼間なのに相変わらず空気が冷たい、というか・・・ホラー映画で絶対にお化けが出てくる感のある場所だ。
辺りの新緑は蒼く茂り、静かで穏やかな雰囲気に包まれているのだが・・・

!!?

突如として現れた不気味な廃墟群。

朽ち果てた建物からは、どこか哀愁が漂う・・・。
一体過去にここで何があったのか。どんな人達が閉じ込められていたのだろうか。
当時を想像すればするほど、浮かんでくる情景と、今の朽ち果てた姿とのギャップに物悲しさを覚える。

と、ここで俺は愛用の一眼レフを取り出し、電源を入れるものの、とんでもない事態に気付く。
カメラが起動しない!!!?
あ・・・あれ?おかしいな。まさか・・・お化けの仕業か!?
タチサレ・・・タチサレ・・・
どこからかそんな声が聞こえてくるような気がした・・・が!!
・・・バッテリーを家に忘れてきただけでした。(^_^;)
ダメじゃん俺!笑
出発前の自損事故に続き、カメラのバッテリーまで・・・。
とりあえず妖怪のせい、ってことにしておこう。
(一大事である。)
しかし、こんなこともあろうかと予備でオリンパスのデジカメを持ってきていたのだった。
(プロのカメラマンですから)
ホッと一息したところで、廃墟の中へ足を踏み入れてみることに。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
ああ・・・(ドクドク・・・)
日差しに照らされて火照った体温がみるみる冷えていく。
・・・これ絶対奥の部屋から貞子出てくるよね。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
かつて、ここで一体何があったのだろうか。
時が止まってしまったように、椅子やマットなど、生活の痕跡が散乱したままだった。
一体、どんな人が隔離され、孤独な日々を過ごしていたのだろう。
なんだか幽霊よりも、生きた人間の方が恐ろしく思えてきた。
華やかな表社会の裏で、除け者にされ、臭い物に蓋をされてきた人々。

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しかし、結核は当時治療法が確立されていなかった人から人へ感染する病。感染すれば「死」あるのみ。
もし現代においても、致死率高くて治療法の無い感染病が蔓延したとしたら、同じように社会から隔離されるだろう。
んん-・・・そう考えると・・・当然の行いなのかもしれない。下手に放置すれば村全体が壊滅するかもしれないわけだし。
しかし隔離された患者はただただ気の毒としか言い様がない。

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結局、幽霊は出なかったものの、いろいろと考えさせられる所であった。
ん・・・このためだけに伊豆に来たのか俺は(´д`;)