対人恐怖症を打ち明ける



仕事を初めてようやく一ヶ月近くが経過。
この頃の僕の人見知りは極度に達していた。付 き合いが長くなればなるほど人見知りになって しまう僕にとって、いよい対人関係に支障をき たしはじめていたからだ。
しかし解決策も見えないわけじゃない。 話しかければいい。ちょっとした会話でも誤解 を解くことができる。ただその一歩が踏み出せ ない。嫌われてるかもしれない、と思う相手に 自分から話しかけることが苦しい。怖い。
しかし人見知りして嫌われてしまった上司とは 仲直りできた。積極的に自分から話しかける (仕事の質問とか)で、相手の誤解も解けていっ た。
同時に、なぜ俺が今まで嫌われ安かったのか、 原因が明白になった。
俺は喋らないから何を考えてるのか分からな い。そこに相手の「考える余地」が生まれ、あ らぬ誤解や被害妄想を煽ってしまうのだ。
今まではそれすらに気づけなかった。
ただいるだけで嫌われるような気がして、人付 き合いを避け続けていた。
恐怖に逆らって仕事を初めて本当に良かったと も思う。
逃げ続けていたら一生原因が分からず、自己嫌 悪のまま死んでいただろう。
しかし今も苦しいことに変わりはない。人見知 りのせいで周囲が冷たくなりつつある。
今日は思い切って、ひとりの同僚に声をかけて みた。が、初日は愛想の良かった同僚が今は無 表情だ。話しかけているのに無表情。その表情 に恐怖すら覚えた。
こっちは笑顔すら作っているのに。
話しかけてもダメなのか、とはじめての例外に 困惑した。
その日の休憩時間はひとりでうつむいて寝てい た。いやそれもいつも通りのことだが。
その日の仕事中、ついに最終手段を使うことに した。「人付き合いが苦手」と打ち明けるの だ。といっても自然な会話の中でやらねばなら ず、タイミングを掴むのも難しかった・・・本 来は。
その日は運良く「飲み会」があり、派遣一人で は心細いから一緒に行かないか、と持ちかけら れた。普段冷たいのにこういう話しを持ちかけ るということはよほど不安だったのだろう。
しかし僕にとっても人付き合いは苦痛でしかな い。僕は素直に「人付き合いが苦手なの で・・・」と打ち明けた。
するとどうだろう。彼は笑顔になった。まるで 何かの誤解が解けたかのように。
その後も予想通り、声をかけてくれるように なっていた。積極的に。
僕は今まで対人恐怖症だとは打ち明けたことは ないが、人付き合いが苦手だと打ち明けた相手 とは長く続いている。
好かれるという訳でもないが、理解されてる感 じで、適度な距離感で接してくれる。
もちろん打ち明ける相手は選ぶが。人の不幸を 面白がるヤンキー気質の人間には無理。
しかし自己開示という行為は、今後の人生を生 きる上で重要な技術となりそうだ。



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1人旅をこよなく愛する暇人。自然と動物が好き。知識なしで会社経営を始めて現在泥臭く奮闘中。投資経験ゼロから半年で10万円を3200万円に!元ひきこもり時代を経て現在格闘家。なんでもやってみて案外なんとかなってる人。